キムラ ヤスミ   KIMURA Yasumi
  木村 安美
   所属   広島修道大学  健康科学部
   職種   教授
発表年月日 2014/08
発表テーマ 事例研究からみた広島県の伝統料理(第7報)福山地区
会議名 日本調理科学会平成26年度大会研究発表要旨集pp.102
学会区分 全国学会
発表形式 口頭(一般)
単独共同区分 共同
開催地名 県立広島大学 広島キャンパス
発表者・共同発表者 木村安美、桑田寛子、石井香代子、高橋知佐子、山口享子、渕上倫子
概要 「次世代に伝え継ぐ日本の家庭料理」調査から得られた広島県三原・尾道地域の結果を報告した。昭和30~40年代までに定着していた地域の郷土料理と、その暮らしの背景を聞き書き調査した。肉は鶏肉が中心で、牛は農耕用の農家の大切な宝であり、牛肉は食べなかった。日常食は自給自足の野菜を使用した料理が中心で、煮しめをよく食した。代満て(しろみて)では、田植えが終わると「べろ団子」を作って農繁期の疲れた体を癒し、団子のゆで汁は牛にも飲ませ牛の労もねぎらった。昭和40年代に入り、大規模製鉄所の立地を契機として町の産業の重化学工業化が進み、昭和30年代までの自給自足の食生活は大きく変貌を遂げた。婚礼には「鯛そうめん」を作った。伝え継ぎたい家庭料理には、江戸時代の倹約政治から庶民のささやかな楽しみにと考えられた「うずみ」がある。;主催者:日本調理科学会