キムラ ヤスミ   KIMURA Yasumi
  木村 安美
   所属   広島修道大学  健康科学部
   職種   教授
発表年月日 2017/01
発表テーマ 血清中のフェリチン濃度とアディポカインとの関連
会議名 第27回日本疫学会学術総会
学会区分 全国学会
発表形式 口頭(一般)
単独共同区分 共同
開催地名 山梨 ベルクラシック甲府
発表者・共同発表者 木村安美、安田和基、黒谷佳代、Shamima Akter 、樫野いく子、早渕仁美、佐藤匡央、溝上哲也
概要 体内の鉄貯蔵のマーカーであるフェリチンの上昇は、2型糖尿病やインスリン抵抗性、心疾患のリスク上昇に関与している。また、脂肪組織により産生・分泌されるアディポカインは、糖・脂質代謝や上記疾患に重要な役割を果たしている。そこで、血清中のフェリチンとアディポカイン(アディポネクチン、レプチン、レジスチン、plasminogen activator inhibitor-1 (PAI-1)、ビスファチン)との関連を検討した。方法は、北部九州の2地域の公務員429名(男性284名、閉経前女性145名)を対象に男女別に解析を行った。フェリチンの3分位ごとのアディポカインの幾何平均と95%信頼区間を算出し、あわせて傾向性を検定した。結果として、多変量調整後のフェリチン濃度の幾何平均は、男性ではレプチンおよびビスファチンとの有意な正の関連、女性ではアディポネクチンとの負の関連を認めた。体内の鉄貯蔵の増加と代謝異常および疾患のリスク上昇に、これらアディポカインが関与している可能性が示唆された。;主催者:日本疫学会