キムラ ヤスミ
KIMURA Yasumi 木村 安美 所属 広島修道大学 健康科学部 職種 教授 |
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発表年月日 | 2021/01 |
発表テーマ | 地域住民における野菜・果物摂取量と認知症発症との関連の検討:久山町研究 |
会議名 | 第31回日本疫学会学術総会 |
学会区分 | 全国学会 |
発表形式 | 口頭(一般) |
単独共同区分 | 共同 |
発表者・共同発表者 | 木村安美、吉田大悟、小原知之、秦淳、本田貴紀、柴田舞欧、坂田智子、平川洋一郎、内田和宏、二宮利治 |
概要 | 福岡県久山町の地域高齢住民を対象とした追跡調査の成績を用いて、野菜・果物摂取量と認知症発症リスクとの関連を検討した。1988年の久山町生活習慣病予防健診を受診した60歳以上の住民1,071名(男性452名、女性619名)を対象に、2012年まで24年間前向きに追跡した。食事摂取量の評価には簡易食物摂取量調査票を用い、栄養素・食品摂取量は密度法でエネルギー調整後、男女別に4分位に分類し、Cox比例ハザードモデルを用いて認知症発症のハザード比を算出した。追跡期間中に464例の認知症発症を認めた。野菜摂取レベル別にみた多変量調整後の認知症発症のハザード比は、Q1群に対しQ2群0.84(95% 信頼区間 0.65-1.09)、Q3群0.85(0.65-1.11)、Q4群0.73(0.56-0.96)と有意に低下した(傾向性p値 = 0.03)。一方、果物摂取量と認知症の発症リスクとの間に有意な関連を認めなかった。わが国の地域住民において、野菜摂取量の増加は認知症の発症リスク低下と有意に関連した。認知症発症を予防するうえで、野菜の摂取が有用であることが示唆された。;主催者:日本疫学会 |