ニシムラ ヒトシ
NISHIMURA Hitoshi 西村 仁志 所属 広島修道大学 人間環境学部 職種 教授 |
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発表年月日 | 2019/09/15 |
発表テーマ | カリフォルニアにおけるオーガニック運動:カリフォルニア大学サンタクルーズ校の取り組みから |
会議名 | 日本ウエルネス学会第16回大会 |
主催者 | 日本ウエルネス学会 |
学会区分 | 全国学会 |
発表形式 | 口頭(一般) |
単独共同区分 | 単独 |
開催地名 | 名桜大学(沖縄県名護市) |
概要 | カリフォルニア州は多様かつ豊かな気候風土と山間部への降水に恵まれているため農業が盛んであり、州の経済を支える基幹産業の一つとなっている。なかでもここではオーガニック農業が早くから取り組まれ、ファーマーズマーケットやCSA(Community Supported Agriculture:地域のコミュニティによって支えられる農業)などの生産者直販はもちろん、大手スーパーマーケットでさえオーガニック野菜や果物を容易に入手することができる。またこうした農産物をベースとした加工食品や、綿や麻などの衣料、その他の生活必需品にも拡がり、人々のライフスタイル全般にわたって「オーガニック」が浸透してきている。こうした一連の動きは社会運動のプロセスとみることができる。報告者はこうした動きを「産業社会化、都市化の進展および平和、環境、人権、フェミニズム運動などを背景に、化学農薬、肥料等の物質を使わず生命活動を利用した農産物を作ることを基盤とし、またそれらの加工、流通、消費などの経済活動、持続可能なライフスタイルや社会の形成にまで及ぶ一連の動き」だとした。そして1967年の学生菜園プロジェクトから始まるカリフォルニア大学サンタクルーズ校の取り組みはカリフォルニアにおけるオーガニック運動の誕生と発展に大きく影響し、また初期に関与した関係者の多くがいまなお現在までの動きを牽引しているとみている。 |