キムラ ケイコ
KIMURA Keiko 木村 惠子 所属 広島修道大学 人文学部 職種 教授 |
|
発表年月日 | 2022/12/04 |
発表テーマ | 黒表紙教科書から緑表紙教科書へのカリキュラム移行期における後期生活算術運動の影響 |
会議名 | 日本数学教育学会 第22回 総会・研究発表会 |
主催者 | 日本数学教育史学会 |
学会区分 | 全国学会 |
発表形式 | 口頭(招待・特別) |
単独共同区分 | 単独 |
開催地名 | 名古屋市 |
概要 | 本発表は,筆者の学位論文の概要を発表したものである。国定教科書の変遷を連続的に捉えることによって,黒表紙教科書のカリキュラムと緑表紙教科書のカリキュラムの間に,黒表紙教科書を使いながら新教育の理念を実現しようとした生活観述運動の実践家による様々な折組があった。生活算術の実践家の中には,算術教育構想に基づいた算術指導構想をもち,年間学習計画と授業実践をもつものがあった。事例として扱った香取良範を通して,これらの進歩的な実践家たちによる算術教育が移行期のカリキュラムとして機能し,黒表紙教科書カリキュラムから緑表紙教科書カリキュラムへの架橋となった。本研究は,黒表紙教科書から緑表紙カリキュラムの出現に至る経緯と過程を民間の教育実践家の動向から明らかにできることを示したとともに,カリキュラム史研究の手法を切り開いた点で重要な視点をもつ研究であることを示した。 |