前年度(2024年度分)の点検・評価項目
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●1.授業の方針や授業計画と実際の授業の内容及び授業目標の達成度
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(開発論)
シラバスに示した授業方針・計画に概ね沿って進行した。1回分の講義をゲストスピーカーによる講演に変更したが、授業目的に即した内容であり、より深い学びを提供することができた。履修者のうち69%が単位を取得し、D評価は15%にとどまったことから、授業目標はおおむね達成されたと判断できる。
(国際協力論)
授業はシラバスに沿って実施した。2回分の講義をゲストスピーカーによる講演に変更したが、目的に適った内容であり、学びの深化に資するものであった。履修者のうち50%が単位を取得し、D評価が37%であったことから、目標達成度は中程度と評価される。
(国際組織論)
シラバスに従って授業を進行した。グループ発表に関しては、想定を上回る履修者数により調整が必要となったが、対面発表に加えて録画による発表を取り入れることで対応し、内容の変更は生じていない。履修者の60%が単位を取得し、D評価は32%であったため、達成度は中程度と評価する。
(ゼミナール)
計画に沿って授業を実施した。最終成果物であるゼミ論文は、18名中14名が完成させたことから、授業目標の達成度は中程度と判断できる。
(基礎演習)
シラバスに基づき授業を実施した。履修者15名全員が単位を取得しており、達成度は非常に高いと評価できる。
(体験実践セブ)
授業方針および計画に従って実施した。15名中14名が単位を取得していることから、達成度は高いと言える。
(体験実践HIA)
シラバスに沿って授業を実施した。15名中14名が単位を取得したことから、達成度は高いと評価される。
(体験実践論)
シラバスに沿って授業を実施した。履修者のうち90%が単位を取得し、D評価は5%にとどまったことから、達成度は高いと言える。
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●2.(1)教育内容・方法の工夫
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(開発論)本授業では反転授業を取り入れ、事前に指定した動画を視聴した上で、授業中にはグループによる復習ワークを行った。この形式により、学生同士が内容を振り返り、討議を行うことで、知識の定着とともに思考力の涵養を図った。また、JICA中国の協力を得て、本学の卒業生で青年海外協力隊として活動した方をゲストスピーカーとして招き、現場での実体験に基づいた開発論を学べるよう工夫した。さらに、オンデマンド授業を2回実施し、学生が関心をもつ国の開発状況や国際協力の取り組みについて自主的に調査・報告する課題を課すことで、思考力や判断力の育成を図った。
(組織論)昨年度から2コマ連続の授業形式を採用し、1コマ目を講義、2コマ目を講義内容に基づくワークとすることで、知識の定着と活用/応用を促した。また4~5人のグループによる15分間の発表を課し、国際組織において求められる協調性や協創力の育成を目指した。また、発表にはMoodleのフィードバック機能を活用し、学生同士による相互評価を実施することで、他者の意見に対する批判的視点を養うことを意図した。
(協力論)
国際協力の実情を理解させるために、青年海外協力隊、エチオピアの研究者、JICA研修員(5名)をゲストスピーカーとして招き、現場の生の声に触れる機会を提供した。エチオピアの研究者との授業では、ケーススタディ形式を用い、学生が国際協力の難しさや現場での葛藤を疑似体験できるように構成した。こうした工夫を通じて、「協力するとはどういうことか」を当事者の視点から考える機会を提供した。
(体験実践HIA)
主体性がまだ十分に育っていない1年生にとっても実習からの学びが得られるよう、各自が明確な役割を担えるよう実習先と事前に調整を行った。
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●4.学生による本学の授業評価アンケートの実施、分析、結果の活用状況
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すべての授業において授業アンケートを実施し、大人数クラスでは教学センターの公式アンケートとは別に、Slido.comを用いた独自アンケートも行った。アンケート結果からは、反転授業の形式に対する理解や対応に困難を感じている学生が一定数いることが明らかとなった。オンデマンド授業の活用についてはおおむね好意的な評価が得られたが、一方で、内容の難易度の高さやグループ活動の進め方に対する課題も指摘された。
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●5.公開授業の実施状況
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前期は国際開発論を公開し、参観者は1人だった。後期は国際組織論を公開し、参観者は0人だった。
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●7.学生からの勉学(単位僅少学生への対応など)、生活、進路・就職などの相談への対応
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単位僅少学生に連絡を取り、学修相談を⾏った。また、ゼミ⽣の進路や就活についても授業前後の時間を使い相談に応じた。さらにゼミ卒業⽣からも仕事環境や転職やについての相談があったため、その都度相談に応じた。
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●9.学生の課外活動に対する支援(本学のサークルの部長・顧問としての活動)
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国際協⼒サークルである「AiWell」の顧問として活動への助⾔を⾏った。
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