前年度(2024年度分)の点検・評価項目
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●1.授業の方針や授業計画と実際の授業の内容及び授業目標の達成度
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「芸術・美術」系の科⽬:ギリシア‧ローマ神話や旧約・新約聖書を題材とした美術に関し,個々の作品の物語内容や図像表現について解説した。神話については,各回ごとに主要な神を取り上げ,キャラ クターや物語を整理した。聖書に関しては,聖書の内容が理解しやすいように物語の順番に沿って作品の説明を⾏った。classroomを通じて提供した課題についてはしっかりと取り組めていた。物語や図像についての基本的な知識を修得することが⽬標であったが,概ね達成された。 ユダヤ‧ キリスト教に対して攻撃的な姿勢を⽰す受講者も少なくなかったが、異⽂化理解の視点を持つことの重要性を伝えた。
「美学・芸術思想」系の科⽬:「美学」の授業の前半では、カント美学に関する本を教科書として使⽤し,さらに教科書を読むための解説資料を提供した。授業の後半はカントの美学書『判断⼒批判』について解説した。カント美学の基礎的な概念を理解すると同時にその概念を⽤いて⾃分の美的な経験について他者に語れるようになることが⽬標であったが,多くの学⽣が課題を達成できた。「芸術⽂化学」では,カントやヘーゲルの芸術⽂化思想を解説する上で,必要な知識データをすべて含んだ⽂字資料を画像資料と共に提供した。⻄洋の芸術⽂化思想 について基礎的な概念を理解すると同時に,それを⽤いて⾃⾝の社会的な⽂化状況について考察し,他者に語れるようになることが⽬標であったが,基本的なことは達成できた。
総じて、各科⽬では現代の社会的課題に関して問題提起を⾏い,授業で修得した知識と関連付けつつ考察をしてもらった。前期は毎回の授業で感想の紹介を⾏い,受講者は他の受講者の意⾒を聞きつつ⾃⾝の考えを深めた。後期は修道300年を踏まえ,修道と広島の伝統について考える機会を提供した。修道と広島の伝統に対して攻撃的な姿勢を取る学生も存在したが,自分たちの伝統文化を知ることの重要性を伝えた。
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●2.(1)教育内容・方法の工夫
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google classroomを併⽤して授業を⾏った。基本的な教材としては,学修に必要な情報を予め盛り込んだ⽂字資料に加えて画像資料や動画資料を準備した。⽂字資料に関しては,効果的に知識が修得できるよう親しみやすい⼝調を⼼がけた。授業の内容がチェックできるよう簡単な課題を毎回提供した。また既存内容を学修するだけでなく,私たちを取り巻く現在の社会問題や課題について学修した知識と関係づけながら深められるよう,前期は毎回の授業で受講者の感想を紹介し,双⽅向的な授業を⾏った。後期は修道300年を踏まえて修道と広島の伝統文化について考える機会を提供した。
「美術・芸術」系の科⽬:google classroomには⽂字資料に加え,画像資料をアップした。ギリシア・ローマ神話や旧約・新約聖書を題材とした美術に関し,個々の作品の中に⽰されている物語内容や図像表現について解説を⾏った。ギリシア・ローマ 神話については,各回ごとに取り上げる神々のキャラクターを整理した。聖書に関しても聖書の内容が理解しやすいように物語の順番に沿って作品の説明を⾏った。多くの学⽣が必要な知識を⾝につけることができた。
「美学・芸術思想」系の科⽬:「美学」の前半の授業は指定の教科書に即しつつ,別途解説の資料も提供し,それについて課題に取り組んでもらう形式を取った。教科書を読んでもらう際は,パワーポイントを通じて内容の要点を解説した。 後半の授業は,カントの美学書を解説し,具体的な事例を⽤いて説明を⾏った。授業では総じて詳細な解説を⽂字資料として提供し,それは⽳埋め形式になっているので解答を⽰しながら解説を⾏った。「芸術⽂化学」では,カントやヘーゲルなどの芸術⽂化思想を紹介する上で必要な情報を盛り込んだ⽂字資料を画像資料と共に提供した。抽象的な内容が多いため,具体的な事例を取り上げることを⼼がけた。
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●4.学生による本学の授業評価アンケートの実施、分析、結果の活用状況
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⾃動的に全科⽬でアンケートが⾏われた。結果の内容を分析すると,対⾯授業に加えてGoogle classroomを⽤いた⽂字資料と画像資料の組み合わせは授業として有意義であると感じられた。 既存の知識を修得することだけではなく、それを使って私たちの社会問題や課題と関連づけながら世界を多⾓的な視点から眺めることは受講⽣にとって関⼼があることが分かった。しかしながら,ユダヤ・キリスト教に対するヘイトクライムの問題を取り上げたり,ナチスの問題を批判的に取り上げたりすることに対して不満を訴える者もいた。それゆえ、本学のディプロマ・ポリシーである「⾃ら課題を発⾒」「社会課題の解決」という点を理解してもらいながら,既存知識の修得を現代の諸問題に関係づける授業を続けていきたい。またそれに関連して成績評価に関する誤情報を流布して受講者を混乱させる者が存在する可能性もあったので注意喚起を行いつつ成績評価の方針について効果的に周知したい。
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●5.公開授業の実施状況
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西洋の図像学_01を公開し、参観者は0人だった。西洋の美術_01を公開し、参観者は0人だった。
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●7.学生からの勉学(単位僅少学生への対応など)、生活、進路・就職などの相談への対応
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⽇々の勉学や⽣活状況などに関して単位僅少学⽣への対応を⾏った。
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●9.学生の課外活動に対する支援(本学のサークルの部長・顧問としての活動)
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ラクロス部女子顧問、ラクロス部男子顧問
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