前年度の点検・評価項目
|
●1.授業の方針や授業計画と実際の授業の内容及び授業目標の達成度
|
[英検攻略] 例年通りの目標を設定し、講義内容に加え、毎週の授業での小テスト、リーディング・ログを実施した。今年度は合格者を出せなかった。英検1級の合格がこの授業の目的のすべてではないが、目標達成はできていない。
[通訳コース] 健康栄養学科栢下ゼミと合同でセブ島貧困救済プロジェクトを指導し、きわめて実践的な内容の授業を実施した。地域通訳案内士の受験指導も行い、今年度も合格者を輩出した。できたのは、学生主体の資格受験対策が軌道に乗ってきた成果である。学科事業計画との関連からも十分に目標を達成したと言える。
[ゼミナール] ABは一部に新たな教材を選び、クラスサイズに応じた授業を行たt。CDは少人数であったため、研究発表の機会は少なかったが、その分、文献行動の分量を増やした。成果物としては、例年通り、年次報告書を提出させ、ゼミ論集を作成した。目標は達成した。
|
●2.(1)教育内容・方法の工夫
|
[通訳コース] 健康栄養学科栢下ゼミと合同でセブ島貧困救済プロジェクトを始めた。全世界的なコロナウィルスの蔓延、広島での大雨災害、セブ島への超大型台風の襲来など、予想外の困難が相次いだが、その都度、臨機応変に対応し活動を進めた。授業の一環として、プロジェクトの広報活動にも力を入れ、大学のウェブサイトの専用ページで、随時、活動状況を報告した。また国際コミュニティ学部のPSUのオンライン授業では通訳コース生に通訳を担当させた。こうした活動では、通訳だけでなく、翻訳もプロジェクトに組み入れ、総合的な言語サポートを経験させた。こうしたプロジェクトでは、課題ごとに担当者を指名し、参加者全員がリーダーを経験できるようにした。
[ゼミナール] CD3名、卒業研究1名の少人数体制であったが、例年通り、論集の作成まで行った。卒業研究の指導対象となった学生は英語で卒業論文を執筆したため、口頭発表はバーズゼミに入れてもらい、英語で発表させた。
[英検攻略] 過去問、単語集を活用した英検対策の他、TIMEやEconomistから最新記事を読み、時事的知識の理解を深めた。
[通訳翻訳と世界] 講義科目であったが、授業時間中にMoodleでの回答コーナーを設け、履修者全員が授業参加できる仕組みを構築した。
|
●3.(1)国際学会、国内学会、研究会等における発表など
|
日本通訳翻訳学会の関西支部および年次大会にて運営委員を務めた。
|
●4.学生による本学の授業評価アンケートの実施、分析、結果の活用状況
|
いくつかの授業で興味深いコメントが見つかった。「やさしい通訳訓練」では、学生のパフォーマンスへの肯定的評価が少ないという声があった。自信を持ちにくい層の学生は特に誉めることを意識すべきと反省した。「ゼミナールA」では、「脱線ばかりで話が進まない」というコメントを書いた学生が「とにかく体力を使う授業だった」という感想を書いていた。確かに授業中は常に学生に頭を使わせている自覚がある。体力のない学生には、最小限の内容理解でよしとする仕組みも必要かもしれない。
|
●5.公開授業の実施状況
|
大学で定められた公開授業期間以外にも、随時、セブ島貧困救済プロジェクトの合同授業を公開授業として実施し、参加者から貴重なコメントをいただいた。また、プロジェクトの進行は大学のウェブサイトにて、随時報告した。このプロジェクトを行った授業の名称は「通訳演習III(同時通訳)」および「Project Work (通訳実践)」である。
|
●7.学生からの勉学(単位僅少学生への対応など)、生活、進路・就職などの相談への対応
|
1. ゼミの学生は、個人面談で指導を繰り返し行った。進路、就職、生活などの相談にも幅広く応じ、筆記試験対策、面接対策まで実施した。
2. ゼミの学生以外にも、希望する学生には、就職活動、進路などの相談に応じた。特に通訳コースの学生からは様々な相談を受けた。
3. 単位僅少学生は、個別に呼び出し、全員の面談を行った。卒業延期となっている学生の保護者への対応も行った。
|
●9.学生の課外活動に対する支援(本学のサークルの部長・顧問としての活動)
|
なし。
|