(最終更新日:2025-07-12 15:30:45)
  キムラ ケイコ   KIMURA Keiko
  木村 惠子
   所属   広島修道大学  人文学部
   職種   教授
■ オフィスアワー
前期 金曜日 12:30~13:30 算数科教育法01,02の授業後実施した。
■ 現在の専門分野
●専門分野
教科教育学 
●キーワード
算数教育、数学教育、算術教育史 
●主な研究テーマ
1. 算数科授業における理解の研究, 
2. 算術教育実践史 
3. 日本型算数授業に関する研究 
●共同研究・研究相談が可能な内容
1. 算数科授業研究,授業構成,教員養成,授業力向上 
■ 学歴
1. 2019/03/01
(学位取得)
広島大学 博士(教育学)
■ 所属学会
1. 1999/05~ 日本数学教育学会
2. 2005/04~ 全国数学教育学会
3. 2007/04~ 日本教科教育学会
4. 2008/04~ 日本数学教育史学会
5. 2013/04~ 初等カリキュラム学会
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■ 職歴
1. 2011/04~2013/03 広島修道大学 人文学部 准教授
2. 2013/04~ 広島修道大学 人文学部 教授
■ 著書・論文歴
1. 著書  教育学のグラデーション (共著) 2022/04
2. 著書  日本数学教育学会百年史 (共著) 2021/07
3. 論文  前期生活算術における実践研究の一過程-山本孫一による副読本開発を通して- (単著) 2023/09
4. 論文  オンラインを利用した授業実践に関する研究 (単著) 2022/03
5. 論文  「篠原教育学から見た香取良範の算術教育」 (単著) 2011/11
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■ 学会発表
1. 2017/01 「香取良範の算術科カリキュラムによる授業構成原理の研究-「算術教育要目」の検討を通して-」(全国数学教育学会 第45回研究発表会)
2. 2017/01 算数科教師に内在する授業構成原理に関する研究(全国数学教育学会 第45回研究発表会)
3. 2016/10 算数・数学授業の質を捉える理論的視座に関する研究(2)-児童・生徒の物語的思考に焦点を当てて-(日本数学教育学会第49回秋期研究大会)
4. 2016/08 TYPES OF INTERACTION THAT PROMOTE OR HINDER THE NARATIVE COHERENCE OF A MATHEMATICS LESSON(The International Group for the Psychology of Mathematics Education The 40th Conference of the International Group for the Psychology of Mathematics Education)
■ 授業科目
1. 教育学演習Ⅱ
2. 教育学演習Ⅲ
3. 教育学演習Ⅳ
4. 教育学基礎演習Ⅰ
5. 教育学特論Ⅱ(初等・教科内容研究)
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■ 改善への取り組み
前年度(2024年度分)の点検・評価項目
●1.授業の方針や授業計画と実際の授業の内容及び授業目標の達成度
「算数科教育法」および「初等教育(算数)」ともに、授業の内容と⽬標は達成できた。具体的な教材や教具を取り⼊れた授業展開は効果が高いが時間がかかるので,自作の読み物テキストの改善とワークシート教材を精選により本時の課題を達成することに努めた。算数や数学の教科観を十分理解できるように往還的な学習をすることを授業方針としたことにより,作業によって時間がかかるところではその他の事例を簡略化したり板書や資料プリントで対応することで,授業内容と目標は十分達成できた。作業によって生じる個人差の解決には,授業中に扱った問題とその類題を家庭学習にすることで対応した。その際,次の時間の初めにフィードバックを入れて確認するようにして,学習内容の理解の継続性を図ることで授業時間90分の実質化を図った。
●2.(1)教育内容・方法の工夫
学生の理解について個人差が大きいので,ワークシートの提出や簡単な問題,作業の様子の観察などによって,各学生の学習状況を確認できるようにした。欠席した学生を含めて全員で授業に参加できるように,授業の初めに前時の振り返りを簡単に入れるようにした。問題の意図をとらえるために,覚えることと理由が説明できることの⼆つに大きく分けて新しく知った知識や使った考え方を学生自身が整理できるようにしている。授業内容の具体的なイメージをもつことが課題把握に必要になるので,日常的な場面をとらえた具体例を意識的に入れるようにした。問題場面だけでは,自分がどのように考えたらいいのか困る学生に対して,考えた過程を記述するワークシートを用いたり,問題場面の関係を図に書いたり,解決した例題と同じ考え方で類題をやるような課題を示したりした。⽤語の確認を授業中にした上で、どの学生も置き去りにしないように具体的な作業の回数は短時間複数回とした。徐々に学生が教科特有の指導⽤語になじみ課題に対して自分で具体的なイメージをもてるように注⼒してきたことで正しい教科観と学習観の育成に成果が上がっている。
●4.学生による本学の授業評価アンケートの実施、分析、結果の活用状況
授業評価アンケートを行い,その結果を次年度の授業計画に活用した。前期の「算数科教育法」後期の「初等教育(算数)」について、おおむね学⽣は理解していると⾃⼰評価している。概念や内容の理解について引き続き課題があることが分かった。「算数科教育法」では,教科特性により誤認識しやすいところや本質的な理解が難しいところは,図や絵など具体的な作業を⼀緒にすることでイメージづくりに取り組んできた。自分が説明することに不安を抱えている学生の存在があることがわかったので,自分で説明しながら具体的な作業を行う取り組みを実施した。その結果,説明の仕方や言い方がわかったと感想を書く学生がでて,学習内容の具体的なイメージづくりとそのアウトプットに関する課題の解決方法となることがわかった。そこで,他領域についても具体的な作業を一緒にやるときに,教師の説明の順を示し,学生が自分で説明をしてみる体験場面を取り入れた。説明することへの不安の解消につながり,学生の授業への参加態度に主体性が見られるようになってきている。後期の初等教育(算数)は内容が数学概念の概念変更を目指しており,学生の学習の困難点を知るためにアンケートを活用している。学習内容については十分だが,連絡項目などで学生の間違った思い込みを修正する必要があることが分かった。そこで,解説を加えたり文字にしたりして連絡事項を読み直せるようにした。そうすることで,学⽣⾃⾝が⾃分の間違いを修正できるようにした。また,複数の連絡を同じ回にしないようにした。これらのことで連絡内容を正しくとらえられるようになった学⽣がいたことから,学生の誤解を回避する解決策になったと考えている。
●5.公開授業の実施状況
6月14日(金)算数科教育法_01を公開し、参観者は1人だった。 6月14日(金)算数科教育法_02を公開し、参観者は0人だった。 10月18日(金)初等教育(算数)_02を公開し、参観者は0人だった。
●7.学生からの勉学(単位僅少学生への対応など)、生活、進路・就職などの相談への対応
学生から進路に関係する相談を受けている。教員免許は取得するが現在やりたい活動があり採用試験をうけるか臨採での就職かで迷っている学生に対し,本人が入学当初より関心のある大学院進学の方法も進路として考えたらいいのではないかと提案した。結果として,採用試験は受けず臨採教員としての就職を選んだが,学生自身で保護者に話をする際,十分考えたことを説明できたことで次に進むことができた。 小学校教諭資格と幼稚園教諭資格の取得見込み学生で,保育士資格の取得を通信教育で目指す学生がおり,時間的な余裕がないのでどうしたらいいか相談をうけた。資格がないと受験ができないので,一般就職の道も考えて試験をうけるように助言をしたところ,一般就職で内定をもらった。その後,私立幼稚園から幼稚園教諭の資格で採用可能であると声をかけてもらい,幼稚園への就職を決めた。 近年はこのように受験しながら進路を模索する学生が何人もおり,本人の希望や悩みをよく聞いて,適切な対応ができるように一緒に考え,本人の納得が得られるように対応をしている。 この他,教育実習に関する学生からの相談も数件あった。いずれも,本人の話をよく聞いて状況を把握し,現状を学生と一緒に正しくとらえることから現時点でどうするかを本人と一緒に考え,本人の納得を得られるように対応している。
●9.学生の課外活動に対する支援(本学のサークルの部長・顧問としての活動)
特にない。